愛媛県-中城本家酒造-【城川郷】

この蔵は肱川、鹿野川ダムから6キロほど上流にあります。
肱川・鹿野川ダムと聞くと数年前に大きな災害のでた河川です。
ダムからかなり上流なので被害はなかったのでは、と聞くと蔵の前まで水が押し寄せたととのことです。
中城本家酒造というと、今は東京農大醸造科をでられた中城文吾さんが杜氏をされていますが、父君が杜氏をしていた頃はもっと香りを前面に出す造りをされていた印象があります。
今は香りはほどほどに、透明感のあるクリアな酒質の奥に上品な旨みがひろがる見事な食中酒となっていました。
文吾さんが農大を卒業されたあと、新潟の越乃寒梅で修行されたことに影響を受けているのかもしれません。
蔵人が彼以外は女性であるのも大きな特徴です。
そのため女性が家事を犠牲にすることなく働けるように、仕込み配分を変えて労働時間を短縮したり、軽労働でできるように設備を工夫したりしています。
肱川の下流に千代の亀酒造がありますが、この蔵も昔から杜氏さん以外女性が仕込みをしていましたから、肱川流域にはそういう流れがあるのかもしれません。
時間をかけてじっくり仕込むのですから量は望めません。
当然価格はそこそこのものになるわけですが、この山里で特定名称酒が支持されるのだろうかという疑念が生まれます。
都会の得意先が多いのですかと尋ねると、9割方地元消費です、とのことでした。
すばらしいですね。


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